オフィシャルサイトとSNSを上手く組み合わせよう

投稿日: 2024.05.11 / 更新日: 2024.05.11
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今回は、アーティストやバンド、ミュージシャンがオフィシャルサイトとソーシャルネットメディア (SNS) を上手く組み合わせることの重要性について詳しくご紹介します。

UKマンチェスターのバンド The 1975 は、デビュー当初、全てモノクロのクールなアー写や一連のアートカバー、スナップショットなどを Instagram や Twitter に投稿し続け、バンドのクールな世界観、バンドのカラーを発信して徐々に人気を獲得していきました。

デビュー当時の The 1975 のこの一貫したテーマ “モノクロのクールなイメージ” で統一されたビジュアル戦略、プロモーションは、バンドの世界観や強烈なイメージ、ビジョンを世界に提示し、音楽だけではなく、「The 1975 はこういうバンドです」という視覚的なメッセージを放っていました。

現在でも The 1975 は、バンドの状況 (ツアー中、新作リリースなど) に合わせて一貫したデザイン性やパターンのビジュアルを投稿し続けています。

ミュージシャンに最適なソーシャルメディアプラットフォーム

続いて、アーティスト、バンド、ミュージシャンに最適なソーシャルメディア・プラットフォームを見ていきましょう。

・YouTube
・TikTok
・X (旧Twitter)
・Instagram
・Spotify
・Bandcamp
・Discord
・SoundCloud
・Facebook
・Tumblr

上記のように、アーティスト、バンド、ミュージシャンに最適なソーシャルメディア・プラットフォームはいくつもあると思いますが、SNSやプラットフォームには、流行り廃りや、世代間によるギャップ、またはSNSを運営する企業の動向によって著しく変化するため、一つのプラットフォームに依存することはとても危険で脆いため注意が必要です。

例えば、最近の例では、テスラ、SpaceX などを運営するイーロン・マスク氏の Twitter 買収により、Twitter はかつての公共インフラ的な役割を終えて、イーロン・マスク氏のやりたい放題な X としてリブランディングされてしまいました。これによりかつて Twitter が持っていたエコシステム、ソーシャルグラフにおける弱いつながりは失われてしまい、ビュー稼ぎ、インプレッション稼ぎのやりたい放題の無法地帯に成り下がってしまいました。

他にも、かつての MySpace、Mixi、Tumblr や SoudCloud (身売り検討と報道された) の凋落でも分かる通り、世代の移り変わり、トレンドの移り変わり、時代のサイクルによって、SNSやプラットフォームも流行り廃りに翻弄されることは避けられないのです。そのため、一つのSNSやプラットフォームに依存してしまうと、そのSNS、プラットフォームがダメになった時に、一緒に押し流されてしまうのです。

このようなSNS、プラットフォームの浮き沈みを理解した上で、アーティスト、バンド、ミュージシャンに最適なソーシャルメディア・プラットフォームをそれぞれ見ていきます。

・YouTube

アーティスト、バンド、ミュージシャンが、ミュージックビデオやライブ映像をアップするのに最適な映像主体のプラットフォームです。YouTube も Instagram のようなショート動画をアップするシュートという規格が始まりました。

・TikTok

TikTok は昨今、新人アーティストやブレイクスルーアーティストの登竜門的なプラットフォームとして次々に次世代のアーティストを輩出しています。TikTok の性質上、バイラル・ミュージック・クリップや、短くてクリエイティブな動画で若い視聴者を惹きつけるのに最適です。

TikTok は、短い動画を通じて新人アーティストから、既存アーティストの音楽に新たな光を当てて、瞬く間に大きなバズを起こし拡散されます。TikTok によって、新人アーティストに限らず、ベテラン・アーティストの古い楽曲が再び注目を浴びるなど、様々な恩恵をもたらしています。

新人アーティストに限れば、新たな才能が発掘される機会が増え、音楽業界全体の動向にも新しい風を吹き込んでいます。このような背景から、TikTok は既存のもの、新しいものをバズらせるバズ装置、フックのようなものだと思います。

上手く活用することで、無名のアーティストが自分の楽曲をバズらせ、最終的に大手メジャーレーベルと契約し、ツアーを行うなんてことも夢ではありません。最近でも、ベイエリアの Wisp というシューゲイザー・アーティストが TikTok 経由で Interscope Records と契約しています。

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・X (旧Twitter)

X (旧Twitter) は、リアルタイムでの更新やニュースの共有、ファンとの直接的な交流に適しており、短いメッセージやインタラクティブなツイートを通じてファンと即座にコミュニケーションを取ることができます。

速報性と広範囲なリーチを活用して、新曲のリリース、コンサートの告知、その他の重要な情報を素早くファンに伝えることが可能です。

・Instagram

Instagram は、アーティストにとって視覚的に魅力的なコンテンツを共有するのに最適なプラットフォームです。高解像度の画像、ビデオ、ストーリーズを通じて、ライブの様子やスタジオでの制作過程、日常の風景などを投稿し、ファンとの親密なつながりを築くことができます。

また、インスタグラムのストーリーズ機能を利用して期間限定のコンテンツを共有することで、ファンの関心を引き続き引き付けることが可能です。

・Spotify

Spotify は、アーティストにとって欠かせない音楽ストリーミングサービスです。このプラットフォームを利用してアーティストは自分の楽曲を広範囲に配信し、ファンと直接つながることができます。また、プレイリストへの楽曲配置はリスナーの新規獲得に役立ちます。

アーティストプロフィールを充実させることで、自己紹介や新曲リリースの告知も可能です。Spotifyはその豊富なデータを通じてリスナーの好みやトレンドを把握し、マーケティング戦略の最適化にも利用されます。

・Bandcamp

Bandcamp は、自分の音楽やグッズを直接ファンに販売することができます。このサービスを利用することで、アーティストは独自の価格設定や販売戦略を展開することが可能となり、より大きな利益を得ることができます。

また、Bandcamp はアーティストが自分たちのクリエイティブな作品をコントロールしつつ、ファンベースとのつながりを深める場としても機能します。

・Discord

Discord は、アーティストが独自のコミュニティスペースを作成できるプラットフォームで、より熱心でプライベートなファンとの交流を可能にします。このツールを使用することで、アーティストはファンとの直接的な会話や特別なコンテンツの共有が行え、イベントやリリースの告知にも役立ちます。

また、限定的なグループ設定により、より密接なファンコミュニティの形成が促されます。

・SoundCloud

SoundCloud は、アーティストが新しいトラックやデモを共有しやすいプラットフォームです。このサービスは音楽発見を重視するコミュニティを持ち、未発表の楽曲や実験的な音楽を探しているリスナーにとって理想的な場所です。

アーティストは自分の作品を直接リスナーに届けることができ、フィードバックを得ることも可能です。この相互作用は、新進アーティストが注目を集め、自分の音楽キャリアを発展させる手助けとなります。

・Facebook

Facebook は、多様な年齢層にリーチするための効果的なプラットフォームです。このソーシャルメディアは、イベントのプロモーションやターゲット広告に特に有用で、アーティストが大規模な聴衆に向けてコンサートやリリースイベントを宣伝するのに役立ちます。

広告ツールを利用して特定の地域や興味を持つ層をターゲットに設定することができるため、マーケティング効果を最大化することが可能です。

・Tumblr

Tumblr は、ブログスタイルのコンテンツに特化したプラットフォームで、アーティストにとって深い話題や思考を共有するのに適しています。このプラットフォームはニッチなコミュニティに強く、特定の趣味や興味を持つグループと繋がるのに理想的です。

アーティストは Tumblr を利用して、より個人的で詳細なストーリーやアート作品、創造的なプロセスをファンと共有することができます。

ソーシャルメディアでの存在感は、ストリーミングの再生数に直結する

ある研究によると、ソーシャルメディアでのアーティストの存在感が、ストリーミングの再生数に直結するという。ミュージシャンが才能を披露するにぎやかなマーケットを想像してほしい。各出店の規模や活気は、どれだけの人が立ち寄り、そのアーティストについて語り、音楽を共有するかによって変化する。このマーケットプレイスは、アーティストが作品を共有するソーシャルメディアのプラットフォームのようなものだ。

屋台での訪問者 (ソーシャルメディアのフォロワー) や会話 (エンゲージメント) の数は、アーティストの曲がスピーカー (音楽ストリーミング・プラットフォーム) から流れる頻度に影響する。活気のある出店者 (ソーシャルメディアでの存在感が強い) を持つアーティストは、自分の曲がより頻繁に再生される (ストリーミング数が多い) ことが多く、ソーシャルメディアでの人気と音楽セールスの間に直接的な関係があるという。

この研究は、知名度とストリーミング数の両方を高めるために、アーティストがソーシャルメディアで視聴者と積極的に関わることを奨励している。

SNSを最大限に活用したいアーティストに向けた、戦略的なヒント

・一貫性が鍵
定期的な投稿は、オーディエンスの関心を維持する。舞台裏のコンテンツであれ、新しいプロジェクトの最新情報であれ、単に考えを共有することであれ、一貫したコミュニケーションはフォロワーの維持と増加に役立つ。

・量より質
あなたのブランドとアーティスティックなビジョンを表現する質の高い投稿をすることに集中しましょう。質の高い写真、よくできた動画、心のこもった投稿は、大きなインパクトを与えることができる。

・オーディエンスと関わる
コメントに返信したり、ディスカッションに参加したり、ライブセッションを開催することも。このような交流は、ファンとの強いつながりを築くだけでなく、インタラクティブなコンテンツを好むアルゴリズムにより、あなたの知名度を高める。

・アナリティクスを利用する
ほとんどのソーシャルプラットフォームは、どのようなタイプのコンテンツが最もパフォーマンスが高いかを理解するのに役立つアナリティクスを提供しています。このデータを利用して、オーディエンスの嗜好により合うようにソーシャルメディア戦略を調整しよう。

・異なるプラットフォームを活用する
異なるプラットフォームは異なる層に対応します。複数のプラットフォーム (Instagram、X、TikTok など) を利用することで、より幅広いオーディエンスにリーチし、様々なタイプのコンテンツ表現を模索することができる。

これらの戦略は、アーティストがより強固なオンラインプレゼンスを構築するのに役立ち、人気の向上と潜在的な音楽売上の増加につながります。

オフィシャルサイトとSNSのシナジー効果

オフィシャルサイトとSNSは補完関係にあり、互いの長所を活かしながらファンとの繋がりを深めることができます。SNSで興味を引き、オフィシャルサイトで詳細な情報を提供する流れは、ファンを引き付けて離さない強力な戦略です。

The 1975 の例では、SNSで魅力を発信しファンを惹きつけた後、オフィシャルサイトで音楽やチケットなど具体的なアクションへと誘導しています。このように、アーティストがオフィシャルサイトとSNSを効果的に組み合わせることは、ブランディング、プロモーション、そして人気の獲得に直結します。

また、オフィシャルサイトとSNSのソーシャルフィードの統合することも有効です。ソーシャルメディアのフィードをウェブサイトに直接埋め込むことで、頻繁に手動で更新することなく、ダイナミックで最新の状態を保つことができます。

更に、オフィシャルサイトとSNSを上手く組み合わせることで、ファンエンゲージメントにも繋がります。コンテストやライブチャットセッションなど、より詳細なファンとの交流のためにウェブサイトを利用し、ソーシャルメディアを通じてこれらのイベントを宣伝しましょう。

大切なのは、アーティストに合わせた一貫したブランディングの統一です。アーティストの独自性や世界観に合致したイメージとアイデンティティを強化するために、ウェブサイトとソーシャルメディアの両方でブランドのビジュアルとメッセージの一貫性を維持するようにしましょう。これらのプラットフォームを戦略的にリンクさせることで、アーティストは効果的にアウトリーチとエンゲージメントを強化することができます。

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